2020.08.28ブログ
アロマスプレー(ローション)を作りたいけれど、無水エタノール、エタノール、消毒用エタノールの違いって何?
生徒さんのK様より次のような質問をいただきました。
「アロマスプレー作りに使用するエタノールについて。
コロナ渦で、無水エタノールはやや割高なので、消毒用エタノールを買ったのですが、アロマスプレーに使用しても問題ないでしょうか?
また、ローションなどスキンケア用に使用しても大丈夫でしょうか?」
お答えは、精油がエタノールに溶けていれば問題ないでしょう。
精油を溶かすために使うのが無水エタノールですが、まだまだ手に入りづらいですね。
代わりのものとして、アルコール度数の低いウォッカやエタノールでこの場をしのんでいる方も多いはず。
アルコールにも種類があるので整理しておきましょう。
無水エタノール、エタノール、消毒用エタノールの違いは?
それぞれ含有するエタノールの濃度が異なります。
★無水エタノールは、常温の15度でエタノールを99.5%以上含むもの。
★エタノールは、95.1~96.9l% 含むもの。
★消毒用エタノールは、76.9~81.4%含むもの。 エタノール濃度が80%前後のものが最も消毒効果が優れています。
では、精油は無水エタノールでなくても溶けるのでしょうか?
水も加えて4種類で実験して見ました。精油は色がわかりやすいようにカモミールジャーマンを使用します。
①47%濃度のウォッカ
精油が粒子となって塊り、かき混ぜれば溶けるものの、またすぐ塊になります。
②80%濃度の消毒用エタノール
①よりは溶けて粒子も小さく、エタノールに色も溶け出しますが、完全には溶けきれません。
③99.5%の無水エタノール
完全に溶けて粒子は見えず、エタノールが濃い緑色に。
④水道水
意外!②よりも細か〜い粒子は残りますが、色も溶け出し②よりはずっと溶けています。
オレンジスウィートでも同じ実験をしました。
写真では見えずらいので省きますが、同じ結果でした。精油による違いは少ないと思います。
結果は、
K様が購入されたエタノールは、アルコール度数が95〜96%と高いので精油は溶けると思われます。
やはり、無水エタノールは完全に溶けますが、代替品としてのウォッカなどはアルコール度数によるということでしょう。
ウォッカは、37〜96% 位いと商品によって幅がありますので、度数を確認しましょう。
確実なのは、アロマスプレー(ローション)を作る際には、精油がアルコールに溶けているかを確認しましょう。
アルコールが完全に溶けていない場合は皮膚への塗布は控えましょう。
そして、使用する際は、しっかり振りましょう!!
ご参考になさってください。
目次
生徒さんより次のような質問をいただきました。
「アロマスプレー作りに使用するエタノールについて。
無水エタノールはやや割高なので、消毒用を買ったのですが、アロマスプレーに使用しても問題ないでしょうか?
また、ローションなどスキンケア用に使用しても大丈夫でしょうか?」
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